「ロイヤル」が似合う国産ワゴン。
クラウンワゴンといえば、セダン譲りの上質さと、ワゴンならではの実用性を兼ね備えた国産ワゴンの名車。
今回ご紹介するのは、タカハシさんが初めて購入した愛車、1989年式のクラウンワゴン ロイヤルサルーン。
もともとはボルボをはじめとする、カクカクしたステーションワゴンを探していたというタカハシさん。
そんな中で惹かれたのが、このクラウンワゴン。
あまり見かけないこと。そして少しいなたい雰囲気をまとった佇まい。その絶妙なバランスが、今見るとかえって新鮮で、かっこよく映ったんだって。
S130系クラウンワゴンは、クラウンセダン譲りの快適性をそのまま受け継ぎながら、ワゴンとしての実用性も兼ね備えたモデル。
ロイヤルサルーンというグレードは、当時のクラウンを代表する上級グレード。
豪華さを競うのではなく、静粛性や乗り心地、質感といった「上質な移動時間」を追求した仕様なのも魅力だよね◎





日本が豊かさを追い求めた時代のトヨタの答え。
このクルマが発売された1989年は、日本は昭和から平成へと時代が移り変わり、豊かさが暮らしの価値として根付いていた頃。
クルマにも、速さや派手さだけではなく、静かで心地よく移動できる「上質さ」が求められていた。
ロイヤルサルーンは、そんな時代にトヨタが考えた理想の一台。
ドアを開けると漂う当時のトヨタ車ならではの香り。
身体を優しく受け止める柔らかなシートに、ボタンやスイッチが整然と並ぶメカニカルなインパネ。
液晶ディスプレイが当たり前になった今だからこそ、この時代のアナログな心地よさが新鮮に感じられる。
足元には、センチュリー純正ホイールを装着。
トヨタ最高級車のためにデザインされたホイールがクラウンワゴンにも自然と馴染み、程よいゴージャスさを演出しているよね。
ジャーマントレーナーや、シンチバックの付いたデニム。
時代を超えて愛される定番を自然と選ぶタカハシさんにとって、このクラウンワゴンもまた、流行ではなく「好きだから選ぶ」一台だった。






海まで走りたくなる一台。
思い出のドライブを聞いてみたところ、奥様と海までドライブへ行った時だとのこと。
景色を眺めながらゆっくり走る時間が、このクラウンワゴンとの大切な思い出になっているという。
ロイヤルサルーンらしい穏やかな乗り味は、速く目的地へ向かうことよりも、移動する時間そのものを楽しみたくなるような心地よさがある。
天井にはサンシェード付きのサンルーフを装備。晴れた日には青空を見上げながら、ふかふかのシートに身を預けてゆったりとステアリングを握る時間も、このクルマならではの贅沢だ。
購入当初には燃料ポンプの不具合があったものの、現在は修理済み。
さらに、マフラーはこの個体のためにワンオフで製作されたものを装着。純正らしい落ち着いた雰囲気を残しながらも、このクルマだけの心地よいサウンドを楽しむことができる。
初めての愛車として、大切に乗り続けられてきたクラウンワゴン。
丁寧に手を掛けながら受け継がれてきた個体だからこそ、次のオーナーにも、このクルマだから味わえる穏やかな時間を楽しんでもらえる一台。
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text: Kazuki Munakataedit: Kazuki Munakata
photo: Kazuki Munakata
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