暮らしに馴染む、メルセデスの名作ワゴン
メルセデス・ベンツ W124は、その完成度の高さから“最後のオーバークオリティ”とも呼ばれる名車。中でも300TE 24は、広いラゲッジスペースと上質な乗り味を兼ね備えたワゴンモデル。
オーナーである美容師のスギウラさんは、日々の移動から趣味の登山までこの一台とともに過ごしてきた。派手さはないが、どんな場面にも自然と馴染む。そんな懐の深さこそがW124の魅力なのかもしれない。



何十年経っても色褪せないシルエット
W124の魅力を語る上で欠かせないのが、そのデザイン。
現代のクルマと並べると決して大きくはないボディながら、不思議と存在感がある。無駄な装飾を削ぎ落とした直線基調のデザインは、流行に左右されることなく今見ても新鮮に映るよね。
特に印象的なのが真横から見たときのシルエット。
低く抑えられたルーフラインと長く伸びるワゴンボディのバランスは絶妙で、現代のSUVやミニバンにはない軽やかさを感じさせる。スギウラさん自身も、このサイドビューがお気に入りなんだって!
さらにこの個体にはサンルーフを装備しているのもポイント◎
車内に自然光が差し込み、閉塞感のない明るい空間を作り出してくれる。天気の良い日に街を流したり、高速道路を走ったりするだけでも気持ちが良く、何気ない移動時間を豊かなものに変えてくれる装備。
長年愛され続けてきた理由は、単にクラシックな見た目だけではない。日常の中で付き合うほどに、そのデザインの良さを実感できる一台だよね。



実用性だけでは終わらない、300TE 24
この個体が搭載するのは、24バルブ仕様の直列6気筒エンジン。
通常の300TEとは異なる高性能モデルとして位置付けられた300TE 24は、ワゴンとしての実用性を備えながらも、走りに対するこだわりをしっかりと感じられるモデルだ。
アクセルを踏み込めば滑らかに回転を上げ、高速道路では余裕のある巡航性能を発揮する。決して刺激的な速さを追求したクルマではないが、長距離を移動するほどにその真価を感じられる。
また、W124は近年のネオクラシックブームの中でも常に人気の中心にいる存在だ。
その理由は希少性だけではなく、現代の交通環境でも無理なく使える実用性と、何十年経っても古さを感じさせない設計思想にある。クラシックカーと現代車のちょうど中間に位置するような絶妙な立ち位置が、多くの人を惹きつけているのだろう。
もちろん年式相応の小傷や塗装の劣化など、長い年月を経たクルマならではのポイントは存在する。しかし、それらも含めてこのクルマが歩んできた歴史の一部。
先日には整備も実施され、これからも安心して乗り続けられる状態が保たれている。
ロマンだけではなく、実際に使い続けられること。
W124が今なお支持され続ける理由は、そんな現実的な魅力にあるのかもしれない。







