カタチからは真似できない、コンビネーション
気張らずどこかゆったりとした雰囲気をもつポルシェ912と、相性ピッタリな佇まいのシューズブランド代表兼デザイナーのテシマさん。色々な人生経験を経てきたからこそ、しっくりくるようになったクルマってあるよね。この912は、まさにそんな一台なような気がして。
王道は911であるなか、あえて912を選ぶには、きっとクルマ選びの面でも色々な個性と暮らした経験があってこそ辿り着くんだろうなぁ。と思っていたところ、テシマさんのこれまでの遍歴にはサニトラやフェアレディもラインナップに。巡り巡って、このゆとりの境地に達したように思える選択。そんな愛車と、通勤から温泉旅行までを共にするかっこいい姿は、カタチから入っても真似できないだろう。





クルマは乗り手の思想をも表す
日に日に価値が上がってゆくポルシェ、911。とくにナローと呼ばれる初代911は、長年にわたりみんなの憧れの的のひとつ。空冷エンジン、あの独特の音と良い匂い。純粋な羨望だけだった911へのまなざしは、どこかブランド的な要素も含むようになってきた昨今。
そんななか、ブランド要素からは別次元でゆるりとその名を守り続けているのが今回ご紹介している912。356からの系譜を引き継ぐエンジンは、伝統そのもの。小排気量かつ軽さが特徴の912では、気張って乗るよりも自らの相棒として、意のままに動きをともにできる楽しみがありそう!ほかにも、王道からは外れたい気持ちなどこのクルマを選ぶ人にはきっと、なんらか強い意志があるような気がする。自己表現をできるクルマ選びって、楽しいよね。




やる気に見えない美学
スペック的な個性もありながら、やはり通底する美しさはデザインにあり。現代においてはかなり小さく見えるこのクルマだけれど、物理的でない存在感の大きさを感じさせるのは流石なところ。
912ならではの細めなホイールとタイヤは、スポーティーさやスタイリッシュさというよりは日常を演出しているように思える見た目。細めなステアリングも、走る気満々感が無くて良いよね。どの角度から切り取っても絵になる見た目だけれど、特にリアのクオーターからのまろやかな質感のラインにはうっとり。クルマの持つ意味性としてもオトナな要素がありながら、見た目もやんちゃとは一線を画す、上品で余裕を感じる一台。だからこそ、オーナーのテシマさんと並んでいるクルマの姿が、落ち着いて居心地のよさそうな雰囲気に見えるんだろうな。
CCG'S Good Point
PORSCHE 912
ポルシェ 912
- 国 :
- ドイツ
- 年式 :
- 1960s





