乗る、使う、直す。家族との日常まで楽しくする。本物の道具。(Toyota Land Cruiser 70)

乗る、使う、直す。家族との日常まで楽しくする。本物の道具。(Toyota Land Cruiser 70)

遊ぶためのクルマが、いつの間にか家族の日常を走る相棒に。

今回紹介するのは、1992年式のトヨタ ランドクルーザー70と、オーナーのハラダさん。

直線的で無骨なボディに、短いホイールベース。高い車高、大きなタイヤ、そしてボディに刻まれた無数の傷。その姿を見ているだけで、山奥や荒れた林道を駆け抜けてきた景色が自然と浮かんでくるような一台!

実はハラダさんは、このランドクルーザー70だけでなく、ランドクルーザー78プラドも所有する生粋のランドクルーザー好き。
とはいえ、ランドクルーザーの虜になったのは実はここ1年ほどで、引っ越しをきっかけにクルマのある暮らしが始まり、無骨なデザインに惹かれて、まずは78プラドを最初のファミリーカーとして迎え入れたんだって。

78プラドで少しずつ山遊びやオフロード走行を楽しむうちに、「割り切ってオフロードを楽しめる一台が欲しい!」と思うようになり、オークションサイトで見つけたランドクルーザー70ショートを手に入れたとのこと。

1984年に誕生した70は、ランドクルーザー本来の思想を色濃く受け継ぐモデル。
華美な装備より、どんな環境でも確実に走り抜けるための耐久性と整備性を優先した設計になっていて、その実用性から世界中の過酷な環境でも「働くクルマ」として現場を支えている。

「板バネの足回りやマニュアルであることのダイレクト感が面白くて、ついつい日常でも70を選んで運転したくなります。」

高いアイポイントのおかげで前方の視界は広く、ボディも意外と幅が狭いため街中でも取り回しはしやすい。今では、背の低いクルマのほうが少し怖く感じるんだって。

乗る楽しさだけじゃない。使って、直して、自分の一台にしていく。

ハラダさんにとって70は、走るだけでなく、直す楽しさも教えてくれた存在。

手に入れた時は、車内の配線が何十本もむき出しになっているような状態。乗るたびに静電気が走るほどで、まずは配線整理から始めたそう。

車いじりの経験はほとんどなく、工具を揃えるところからのスタート。それでも構造がシンプルな70だからこそ、調べながら、触りながら、少しずつ手を入れることができた。

壊れたら直す。気になるところがあれば手を入れる。
そうやって時間をかけるほど、自分だけの相棒になっていく姿がかっこよく見えるよね。

もともとはNAエンジンだった70に社外ターボを組み込んである個体だったので、ハラダさん自身でオーストラリア製の「Turbo」バッジを装着。
PZJ+ターボで名付けた愛称は「ピーボくん」!

そんな本格クロカン仕様のランクルに乗っているハラダさんは、ランドクルーザー70に興味はあっても「古いし、大きいし、運転が難しそう」と感じている人に、まずは「一度乗ってみてほしい」と話してくれた。

想像よりも扱いやすいサイズ感や、開放的な視界の広さを感じられたら、そのまま高速道路へ出てみて。少しクルマに慣れてきたら、海や山、自然のある場所を目指してみるのも◎

街中でも意外なほど普通に乗れて、いつもの道を外れれば、普段のクルマでは行けない景色まで連れて行ってくれる。

山へ行く日も、保育園へ向かう朝も。いつもの道を特別にする一台。

もともとは、山遊びを楽しむために選んだランドクルーザー70。
けれど今では、通勤はもちろん、娘さんを保育園へ送る時にも活躍している。

エンジンをかけて、マニュアルのシフトを操作しながら走り出す。目的地が近所の保育園だったとしても、このクルマで向かうだけでハラダさんにとって少し特別な時間になっているんだって!

山へ行く時だけガレージから出すのではなく、日常の中で普通に使う。家族を乗せ、送り迎えをして、時には自分で整備したり。

そんな時間を重ねるうちに、クルマは趣味と生活の境目を越えて、すっかりランクルに乗ることが日常になり、「クルマがいい」と思える時間をハラダさんは送っているのが素敵だよね。

このクルマをきっかけに出会う人、広がる場所、そして生まれる思い出。70や78プラドには、そんな新しい縁をつないでくれる力があるんだとか。

78プラドを街中で乗っていた時に偶然見つけた人からSNSで声をかけてもらって、そこからランドクルーザーオーナーのミーティングに参加することになったんだそう!
偶然な出会いから集まりに参加して、18歳から60代まで年齢も仕事も違う人たちと出会い、SNSを通じて声を掛けてもらったり、初対面の人とも自然に会話が始まったり。「ランドクルーザー」という共通言語が、新しい仲間や居場所に連れてってくれた。

そしてこのランドクルーザー70は、1992年式。ハラダさんの奥さまが生まれた年と同じなんだそう。そして、車検登録をしたその日に息子さんが生まれたという、少し不思議な縁もあるんだって。

遊ぶために選んだ一台が、家族のかけがえのない記念日と結びついていたなんて、なんだか特別な縁を感じるよね◎

「ランドクルーザーが気になる人や乗ってみたい人はぜひ、気軽に声をかけて欲しいです!」
一度ハンドルを握れば、きっとわかるはず!

乗るたびに新しい景色や出会いを運んでくれる、そんな70ライフを始めてみるのもいいかもしれないと思ったハラダさんと70との出会いでした。

text: Rinsuke Yoshidaedit: Kazuki Munakata

photo: Makoto Nakamura

CCG'S Good Point

知らない道へ進みたくなる度
傷ですら思い出になる度
ずっと手を入れて育てたくなる度
Toyota Land Cruiser 70

Toyota Land Cruiser 70

トヨタ ランドクルーザー70

モデル名
PZJ70
日本
年式
1990s

Related

View More