窓越しに街を眺めながら、パンダと歩く国立のカルチャー散策
東京・国立駅からクルマで数分。街中の静かな並木道を抜け、パンダ45に乗るサトウさんが向かうのは、学生時代から愛してやまない小さな書店〈みちくさ書店〉。路駐がほとんどない国立では、駅近くのコインパーキングにパンダを停め、穏やかな住宅街をのんびり歩く。この短い通りの散策ですら、クルマの窓越しに街を眺めると、いつもと違う表情を見せるのが面白い。
ビルの奥まった場所にひっそり佇む書店は、外から見るとまさに隠れ家のよう。中に入ると、壁一面の本棚が圧巻だ。文庫から絵本、写真集、少し前の雑誌や料理本まで、ジャンルを問わず所狭しと並ぶ棚を眺めていると、目当ての一冊がなくても自然と手が伸びる楽しさがある。さらに、モダンジャズやソウルファンク、80年代のフュージョンまで揃うレコードコーナーも魅力のひとつで、思わず時間を忘れてしまう空間だ。




お気に入りの1枚を探すサトウさん
この日、サトウさんは荒井由実の『MISSLIM』やフュージョンの名盤『WINELIGHT』、さらには2000年代の『casa BRUTUS』を手に入れる。購入したレコードをパンダに載せ、駅から数分の河川敷へ向けてドライブをスタート。道中は住宅街の細い道や並木道を選び、車窓に映る街の表情や柔らかい陽射しを楽しみながらのゆったりドライブ。駐車場から河川敷まではわずか10分ほどで、普段の散歩では味わえない街と自然の距離感を感じられる。
河川敷に到着したら、〈VESTAX〉のポータブルレコードプレーヤーをトノカバーの上に広げ、さっそく針を落とする。軽やかなパンダのボディが揺れるわずかな振動も気にならず、柔らかい午後の光と川沿いの風景に包まれて音楽が流れる。購入したアルバムを聴きながらのひとときは、まるで小さなピクニックのようで、クルマでの移動が日常をほんの少しだけ特別にしてくれる瞬間だ。





外で聴くレコード。車があるからこそ生まれる贅沢な時間。
帰路には、近くのカフェや古道具店にも立ち寄りつつ、駅前の並木道をゆったり流す。パンダとともに過ごす休日は、街の景色や寄り道の楽しさを自然と教えてくれる。クルマと趣味、街と自然が混ざり合うことで、いつもの週末がほんの少しだけ文化的でアクティブな時間に変わるのだ。





